やまんばと

2018年6月からスイス・ジュネーブ在住。ヨーロッパの田舎、日本の地方をキーワードに発信。

2019-01-01から1年間の記事一覧

ヨーロッパ的生き方と日本的生き方の狭間で

まだ日本で働いていた頃の激務っぷりを話した私に、イタリア人の友人は仕事が全てではない、人生は楽しむものだと真顔で言った。私の頭の中にはとっさに、これだからイタリア経済は停滞しているんではないかという意地悪な声がよぎったが、南部イタリア出身…

スペイン・リオハのワイナリー 家族の一員になる1晩

フランスとスペインの間にまたがるピレネー山脈を越え、サン・セバスチャンからマドリードに車で向かう道中、ワインで有名なリオハ(La Rioja)に立ち寄った。 スペインの代表品種、テンプラニーリョが多く生産され、約90%が赤ワイン。リオハのワインは、19…

キッチンのダイヤモンド、白トリュフの祭典

トリュフには色々な種類がある。色々を大雑把に分けると、白と黒、ということらしい。白はその香り高さが際立っているとされている。 トリュフは言わずもがな世界三大珍味として知られるキノコの一種だが、黒トリュフはフランスが主生産地、人口栽培も可能で…

住民150人の「最も美しい村」たち

この週末は、シャトーシャロン(Chateau Chalon)とボーム・レ・メッシュー(Baume-les-Messieurs)という村を訪れた。フランス南東部のジュラ(Jura)地方にある、最も美しい村である。ジュラ地方は、スイスとの国境付近に広がり、ワイン生産でもよく知られる…

「フランスの最も美しい村」に魅せられて

これまで訪れた「最も美しい村」は4つーレマン湖沿いのイヴォワール(Yvoire)、リヨン近くのペルージュ(Pérouges)、アルザスのリクヴィル(Riquewihr)とエギスハイム(Eguisheim)である。 面白いのが、どの村もキャラが立っていること。 まず、レマン…

ピレネー山脈の向こうはアフリカだった

かのナポレオンが言ったとされる言葉である。 ピレネー山脈は、フランスとスペインの国境に連なる山々で、古くはイスラムへの防波堤として機能してきた。イスラム文化との融合が見られ、その異国情緒さがアフリカという表現につながったという。4,000メート…

グルメな町、サン・セバスチャン

食べることが大好きな私にとって、スペインの北東部、フランス国境近くにあるこの街はまさに天国だった。とにかく、おいしいのである。楽しみ方は色々。ミシュラン3つ星レストランで、趣向をこらした料理たちにゆっくり舌鼓を打つも良し、バルをはしごしな…

スペインのトマト祭りに参加してみた

8月29日、ラ・トマティーナ(La Tomatina)と呼ばれる、スペインのバレンシア州にある小さな町ブニョールで開催される、年一回のお祭りに参加した。日本のバラエティ番組でも度々取り上げられる、あのトマトを投げ合う祭りである。聞いていたとおり、本当に…

スイスの小さな村のスノーシューと地元の名産めぐり

2月になるが、スイス東部のChâteau-d'Œx(シャトーデ)という町のスノーシューのイベント、” Rallye du Goût”(味めぐり)に参加した。40フラン(約4,500円)で、約2時間のスノーシューでのハイキングと共に、地元生産者が立てる地元産品のスタンドをスタ…

ファームステイ@ポルトガルワイン農家

GWを利用して、ポーランドのポルトと、ワインの生産で知られるDuoro川沿いの都市、Lamegoにあるワイン農家を訪れた。 日本だとポルトガルワインのイメージはあまりないかもしれないが、酒精強化ワインのポートワインと言うとしっくりくるのではないだろうか…